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笹幸恵
2017.5.6 04:19

討論番組でこんなに笑ったのは初めて

BS朝日の「激論!クロスファイア」拝見。
いやーーー笑いました。
討論番組でこんなに笑ったのは初めてです。
田原総一朗氏の仕切りがポイントをついていて
全く無駄のない展開で小気味いい。
それに対し、竹田恒泰の支離滅裂ぶりがすごい。

天皇陛下から電話をもらったという
ご学友の明石元紹氏の女性宮家発言は
「私人が言っている」から、
国民世論は「移ろいやすい」から、
どちらも取り上げるに値しないという
スタンスだし、

女性宮家は女系天皇につながるから
反対だという理屈も、
いくら聞いても納得できない。

女性宮家の創設は「順序が違う」と言って、
旧宮家系男系男子の復活か養子を取るべきと、
どう考えても非現実的なことを
相変わらずまくし立てる。
なぜならそれが「伝統」だから。

これまで男系で続いてこなかった例は
一例もない!!!

(ココ力説してた)

いやいやいや、順序が違うのはお前だろ!
女がいるのに、なぜ無理やり
男を引っ張ってこようとするのか。
その男系への執着ぶりがカルトと呼ばれてしまうのよ?

さらには女性・女系天皇は
「意見が分かれるからダメ」って。

小林先生は美智子皇后の例を出していましたが、
全く同感です。
それに今上天皇が即位するときだって、
昭和天皇と比較してあれこれ言う人が
いたじゃないの。
意見がわかれるならダメというなら、
今の天皇陛下は即位できなかったはずじゃない。

天照大神と神武天皇の話も
そのシリメツぶりに笑ったなあーーー。

番組後半、「じゃあ旧宮家系男系男子はいるのか」という
話になると、小林先生が業を煮やして(?)
竹田恒泰にバシバシつっこみを入れる。
「私は(宮家に入るのは)不適当」と
謙遜してみせる竹田に対し、
先生がズバッと切り返した言葉がサイコーにウケました。
こうして書いていても
笑いが止まりません。
身がよじれる。
腹いてぇえぇーーー。

暴走はさらに続くよ。
竹田恒泰曰く
「だってね、これまで皇室に入った女性はいたけど、
男性はいないんですよ。一例もないんですよ!
皇室に男性が入るって、皆さん、想像できますか!?
気持ち悪いでしょッ!?」


「ゲス川谷が皇室に入ってきたらどうします!?」

もはや自爆の論理破綻で番組終了。

あーーーおかしかった。
余韻でまた笑えるという、稀有な番組でございます。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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